こんにちは!
セールスメッセージとデザインを同時に提供する
《 ♀️女性視点専門 》 IKEDesign 池本です。
突然ですが、
あなたは「ラジオ」は聞きますか?
私はたまに出勤中の車の中で
聞くことがあります。
(広島の方ならご存知のRCCラジオ😊)
積極的に聞くまででは無いのですが
なんとなく聞いていますと、、、
時事的なネタを知ることが出来たり
どうでも良い内容なのに
妙に共感できたり面白くて結構好きなんです。
で、(少し前の話ですが)
急にこんなのが流れてきました。
↓↓↓↓↓↓
おばあさんの声で
『ごめんなさいね、遅くてねぇ。。
えー、ごめんなさい・・・・・』
と焦っている様子。
と、それに被さるように
イライラが募る雰囲気で
「ダン、ダン、ダン!」と足を踏む音が・・・
え、怒るのかな?と思っていると・・・
ここで、男性の声でラップ♪が始まります。
♪『もしかして焦ってんのか
おばあさん
誰も怒ってなんかない
あんたのペースでいいんだ ~・・・』
と、
想像と反対の言葉が飛びだします😲
初めて聞いた時は、ん?
怒るのかなと思ったのに、、、
そっち?(笑)
さっきのダン、ダン、ダン、はラップの音だったんだ、、、
と思うか思わないか・・・
そんな暇が無いうちに、、、
今度は、おばあさんが
ラップ調に合わせて歌います😏
♪『焦ったら まさかの優しい発言
私も反省、見た目で判断
もういらないわ 色眼鏡なんか』
と。
(2人が声を合わせて)
『ひとりひとりに リスペクト!』って、、
えー、そう来るんだ!
って面白くて
心を掴まれてしまいました。
聞いた後は、
なんだか
ほわんと
温かい感情が残ります🙂
最後に
♪『た~た~くより、
たたえ合おう~~』
と別の女性の、
のびやかな歌声で終わりますが
そうだよね、
たたくよりたたえ合った方がいいよね☺️
と単純ですが、思ってしまいました。
コレ、聞いた時思ったんですよね。
まず注意を引くことが
とっても難しい世の中なのに・・・
★意外性★で注意を引いて
(広告に大切なAttention)
↓
終わった後に★感情★も動かしている✨
(広告に大切なEmotion)
設計がなんて上手!!!
この意外性について、脳科学マーケティングの書籍でも
予測を裏切ることによって反応が得られるよ、
と書いてあるトピックがあります。
その人の脳は、次に起こることを自動的に予測する。そこへ意外な画像や言葉、状況などを差し挟むことを広告でやれば、普通に終わらせるよりも一層注意を引くことができる。
参考:ロジャー・ドゥーリー「脳科学マーケティング100の心理技術」,ダイレクト出版,2013年11月25日,p227-228
~(省略)~
脳は常に予測や比較をしているので、そこへ予想外のものを投入すると反応がえられる。これは絶対に試すべきだ。「口先よりも実……験が大事」である!
ACジャパンさんの広告は
どれも秀逸じゃないですか?
他にもあります。
(雑音の中)
男性の声で
『入れますか?』
と誰かに聞いています。すると、、、
『わるいなぁ、
8億人待ちなんだよぉ、、、
列、並んでくれやー』
っとちょっとかすれた
中高年を思わせる
味のある男性の声で返答が。
これも
8億人の行列・・・
を頭の中でイメージして
え?という意外性を持たせています。
『今日の食料を待つ人、8億人。
あなたの支援で、
この命がけの行列を救いませんか?
~・・・』
で締めくくられるのですが、
妙に後に残るんですよね。
冒頭の
「8億人待ち」で
注意をひいている部分が
LPやチラシなどでは
ヘッドラインの部分。
(キャッチコピーの方が分かりやすいでしょうか)
広告で最も重要と言われている部分です。
なぜならチラシやLPで
注意を引けないと
その下にどんな良いことが書いてあっても無駄だからです。
ヘッドラインでの
ありきたりはセールスの「死」。
これは分かりきってはいる
原則なのですが、
なかなかそれを実践できているものって
見かけないですよね。
そんなことを考えてしまった
ラジオ広告でした🙂
(TVCMでも流れていましたね)
それでは、今日はこの辺で!
良い1日をお過ごしください^ ^
— PS —
少し前になるのですが、
そのラジオで
日立(日立製作所)が、
「指定価格制度」
に参入するという話が出ていました。
これは、家電量販店が
勝手に値引できないというものらしく、
時期次第で価格が変動してしまう
「不公平感」をなくすためだそう。
売れなかった場合は
日立側に返品できるそうです。
※指定するのは全商品ではなく、高価格帯モデルで全体の1割程度の見込み
なんでも、
冷蔵庫のような家電の
古い型は店舗によって
発売時の売価から2~4割も
値引きされてしまっていて。
それを回避するために
ちょっとのリニューアル(マイナーチェンジ)をして
利益確保のために新作を出している、とのこと。
その無意味なリニューアルより
もっと海外勢に負けない
意味のある開発に投資する意味もある
というような話をされていました。
(↑上記、ニュアンスです)
現在の無駄な体制を無くせるなら
良いですよね。
でも店側が
値引きできなくなるということは、
価格以外でのサービスで
競争していくことになるな、と。
これからは例えば、
お年寄りに優しいサービスのような
「商品以外の気遣い」が
もっともっと、
差別化になってくるのではないかな、
とぼんやり思いながら聞いていました^^
まさに、「何を買うか」より「誰から買うか」ですね!