こんにちは!
セールスメッセージとデザインを同時に提供する
《 ♀️女性視点専門 》 IKEDesign 池本です。
いきなりですが、
『大変申し上げにくいんですが・・・』
と言われるとちょっと気になりませんか?
これは、先日わが家にポスティングされていた
チラシの冒頭にあった言葉です。
大きく上の方に、一番目立つように書いてありました。
つまり、
キャッチコピー(ヘッドライン)ですね😊
実際、このタイトルを目にされて
どうでしたでか?
私は、思わず
「ん?どういうこと?」
と思って自然と読んでしまいました。
そう、
「続きを読んでメッセージの真相を
知りたくなった」んですね。
これが、いわゆる「ツァイガルニク効果」。
平たく言えば、続きがめちゃ気になる現象ですね😊
まんまと、
読まれない、という最難関を
突破されてしまうことに!
ちなみに、このチラシは、
外壁塗装会社さんからのチラシ。
内容はこんな感じでした🙂💡
↓↓↓↓↓↓
ペンキの価格が
10~25%値上がりするFAXが
仕入元から届いたから、
(※ちゃんと、FAXをスキャンした現物も添えてあります)
5月〇日までに発注してもらえれば
今の価格で確保しておきますよ。
これ、面白いですよね^^
ほとんどのチラシは
「創業〇〇年 信頼の外壁塗装!3回塗り」
というパターン。
「あ、いつものね」
ってスルーしてしまいます。
でもコレは
“商品”から来ずに
“提案”されていて、
そう来たか~、と思いながら観察していました。
実は、わが家も
「壁の塗り替え」は
気になっているんです。
(ご近所さんも半数くらいは塗り替えされていて
数年後には、やらないといけない予想)
内容はいいのに、なぜ気持ちが乗らないのか?
ただ!
外壁塗装は気になっていますし
全部読んでみたのですが
気持ちが乗らなかったんですよね。。。
なぜでしょうか・・・?
実は、このチラシは
A4サイズの2枚組。
普段撒いているであろう「通常チラシ」と
先ほどの「提案が書かれた紙」が一緒に
ホッチキスで止めてありました。
1枚目のチラシで注意をひきつけて、
2枚目で内容を伝える、
という流れですね。
2枚目だけだと“提案”は入っていないので
すごく良いと思います。
内容も、必要なセールス要素も
おおよそ盛り込んであるように見えますし、
うん、すごく良い感じ・・・🤔
でも、
頼もうとは思えない…。
なんでかな、、、
どこが自分にとっての
障害となっているのかな、、、
と、しばらく俯瞰的に考えてみました。
結果、それは
・
・
・
チラシのデザインが
生理的になんか嫌…
という部分かなという結論に😓
オシャレ「すぎる」必要は無いと
思っているのですが、
読み手に合わせた信頼感を得るデザイン、
というところは必須だと思っています。
オシャレすぎて分かりにくいのもダメですし、
反対に売るに特化しすぎてゴテゴテ感で
ブランドを壊してしまうのもNG、だと。
で、このチラシはというと…
筆ペンチックなフォント、
赤(朱色)と黒の二色刷り、だったんですね。
なんていうんでしょう、
すごいコテコテ感。。。
(ちょうど朱色と黒の筆文字なので、
息子は「習字のチラシかと思った」と言っておりました^^;)
写真は載せてないので分かりにくいかもしれないですが
伝わりますでしょうか?
理屈じゃないんですよね!
そう、
「感情」や
「感覚」で
判断しているんだなぁ、と
身をもって感じた次第です。
いや、でも・・・
「私が女性」で
そう感じるタイプだから
嫌なだけかも・・・?
と思い直してみたけど
こういうサービスの購買決定権があるのは
やっぱり女性では?
(同年代かもう少し年上くらいでしょうか…)
実際!お客様の声はすべて女性でした。
だとすると、
同じように感じてしまう人がきっと居るはずで
モッタイないな・・・
と思ってしまったんですよね。
特に「女性は感覚を重視する」
ところがあると言われています。
特に感覚を重視する女性の場合、 ちょっとした「違和感」が 買わない理由になってしまいます。
引用:谷本理恵子「ネットで女性に売る」, 株式会社エムディエヌコーポレーション,2017年9月21日,P.56-59
もし、これが・・・
少しでも女性に優しいトーンや色味で
筆文字じゃない信頼感のある書体で作って
ブランド感を感じたなら、、、
同じ内容でも「いいな♪」
と思ったかもしれません。
それに、よくよく拝見すると
社長さんはとても優しそうで信頼感を持てる笑顔です。
なので、社長さんを全面に出してあげた方が
良さそうな感じもしました。
すごくカッコいいこと、オシャレさだけに
こだわる必要は無いと思いますが、
「生理的に受け付けないデザインにしない」こと
ってすごく大切、だなと
身をもって考えた1時間でした。
(いつもチラシの検証してしまうので、気づくと時間が足りません💦)
ですので、
作ったチラシのトーンは、
相手に合っているだろうか?
と一度考えてみられるのも
おススメです✨
それでは、今日はこの辺で。
素敵な一日をお過ごしください^ ^
— P.S —
ちょっとマニアックな話をさせていただくと・・
多分、私は意識レベル《中》の見込み客。
(=今すぐ塗り替えを考えてはいないけど、
いざという時のために、もし気になる会社があったら
チラシなどを保管しておくレベル)
うちは一戸建ての団地なので
壁の塗り替えのチラシは
かなり頻繁に入ってきます。
職人さんも
ちゃんと写真で出してあって
内容的(セールスライティング的)には
セオリーに沿ってて
正しいじゃん!と思うチラシもたまにあるのですが、
例えば
そもそも職人さんが皆さん怖そうで・・・
(かなりヤンキー風・・・)
頼む気持ちになれない・・・、と感じることもありました。
ですので、
チラシだけでなく広告は、
- 「テンプレートを使えば成功」
- 「この言葉を入れればいいだけ」
- 「この構成なら、ほぼ間違い無い」
なんてことは無いと、改めて感じます。
主なターゲットとなる読み手が感じていることに
耳を傾けて寄り添いながら
ひたすら改善していく、
それしか無いんだろうなって思います。
それと、
この『大変申し上げにくいんですが・・・』
というコピーを採用した
大胆さ!そして
勇気が必要!ということも
改めて感じました。
なぜなら、どうしてもキレイな言葉を使ってしまいがちだったり、
提案をしても、周りがやっていないという理由や
恥ずかしさでボツになってしまったりするんですよね。
勉強させていただいた
チラシに大きく感謝!!
「ココにお願いしよう!」
と保管しておくほど惹かれた
外壁塗装チラシが入ってくることがありましたら、
ぜひまたお伝えしたいと思います!